プログラミングの中の不等号「<」と「>」
判定処理などで、
- 「〜より大きい」
- 「〜より小さい」
- 「〜以上である」
- 「〜以下である」
という値の判定を行うことは、
非常によくあるパターンです。
この判定処理のパターンで、
プログラミングとして判定処理の中で使うのが、
「不等号」である「>」や「<」
などの記号を用いて、
let sample = 10;
if(sample > 5) {
// sampleが5より大きい
console.log('5より大きいです');
}
このような判定処理で、
プログラミングの中で使うことがあります。
不等号のイメージと覚え方
判定処理で不等号を使う時など、
大きい方はどっちだったか、
わからなくなることがあります。
この点については、
- 不等号の「開いている方」が「大きな値」である
という点をイメージとして捉えるようにすると、
覚えやすいので、捉え方をイメージできるようにしましょう。
不等号として、

不等号がこのようになっているときに、
不等号の記号「>」が開いている方は、

このように、
開いている方が、
上記では「A」なので、
- 「A」は「B」よりも大きい
ということになります。
おすすめの不等号の向きの覚え方
上記の
- 不等号の「開いている方」が「大きな値」である
というポイントは押さえた上で、
もう1つ、
おすすめの不等号の向きの覚え方
としては、
- 「矢印」にした時に、「矢印の先」は「小さい方」
という覚え方です。

こちらの不等号に関して、
不等号の「>」を矢印に変えてみます。
すると、

このような矢印にすることができます。
不等号の式をこの矢印に変更するイメージで、
実際に、

を矢印に変更すると、

このようになります。
覚えやすい方法として、
こちらの「矢印」に変更した後に、
この矢印に沿って、
大きい方から小さい方へ転がる
というイメージを持ってもらうと、

こちらをイメージすると、
「大きい方」と「小さい方」
のイメージが掴みやすいと思いますので、
もし、イメージしにくい際は、
こちらの矢印で考えてみると良いでしょう。
イコール「=」と境界値
不等号を使う中で、
let sample = 5;
if(sample <= 5) {
// sampleが5以下
console.log('5以下です');
}
このように、
不等号「<」に加えて、
イコール「=」も加えて判定することがあります。
このイコール「=」がつくと、
イコールが付いた判定は、その判定したい値が含まれる
という点がポイントです。
まず、
判定処理をする中で、

この例で、「5」という数値は、
- 判定する値自体のことを「境界値」と呼ぶ
ということを覚えておきましょう。
そして、
イコール「= 」が付くか、付かないかで、境界値を含むかどうかが違う
という点がポイントになるので、
そのポイントをしっかりと押さえておきましょう。
例えば、
こちらの不等号だけ(イコールの記号はない)であれば、
こちらの不等号だけ(イコールの記号はない)であれば、

判定したい値の前後を、
実際の値として考えてみると、

このように、
判定したい値自体(境界値)は、
判定対象の結果の値として「含みません」。
一方で、
判定処理で不等号に加えて、イコール「=」も付いている場合、

判定したい値の前後を、
実際の値として考えてみると、

このように、
判定したい値自体(境界値)は、
判定対象の結果の値として「含みます」。
この違いがあるので、
イコール「=」が付くかどうかについては、
- 判定したい値のことを「境界値」と呼ぶ
- 不等号に加えてイコール「=」があるときは、境界値も「含む」
ということを把握しておくと良いでしょう。
判定処理と不等号の使い方(まとめ)
先ほど、
不等号を使う種類として、
- 「〜より大きい」
- 「〜より小さい」
- 「〜以上である」
- 「〜以下である」
こちらを例として出しましたが、
これらのそれぞれが、
不等号を使った場合に、
判定処理としてどのように描くのか、
まずは、一覧として表示しておきます。
- 「〜より大きい」
let sample = 10;
if(sample > 5) {
// sampleが5より大きい
console.log('5より大きいです');
}
- 「〜より小さい」
let sample = 3;
if(sample < 5) {
// sampleが5より小さい
console.log('5より小さいです');
}
- 「〜以上である」
let sample = 5;
if(sample <= 5) {
// sampleが5以下
console.log('5以下です');
}
- 「〜以下である」
let sample = 5;
if(sample >= 5) {
// sampleが5以上
console.log('5以上です');
}
覚えておきたいポイント
- 判定したい値のことを「境界値」と呼ぶ
- 不等号に加えてイコール「=」があるときは、境界値も「含む」
