【理解を深める_05】不等号「<」や「>」のイメージ

プログラミングの中の不等号「<」と「>」

判定処理などで、

  • 「〜より大きい」
  • 「〜より小さい」
  • 「〜以上である」
  • 「〜以下である」

という値の判定を行うことは、

非常によくあるパターンです。

この判定処理のパターンで、

プログラミングとして判定処理の中で使うのが、

「不等号」である「>」や「<」

などの記号を用いて、

let sample = 10;
if(sample > 5) {
  // sampleが5より大きい
  console.log('5より大きいです');
}

このような判定処理で、

プログラミングの中で使うことがあります。

不等号のイメージと覚え方

判定処理で不等号を使う時など、

大きい方はどっちだったか、

わからなくなることがあります。

この点については、

  • 不等号の「開いている方」が「大きな値」である

という点をイメージとして捉えるようにすると、

覚えやすいので、捉え方をイメージできるようにしましょう。

不等号として、

不等号がこのようになっているときに、

不等号の記号「>」が開いている方は、

このように、

開いている方が、

上記では「A」なので、

  • 「A」は「B」よりも大きい

ということになります。

おすすめの不等号の向きの覚え方

上記の

  • 不等号の「開いている方」が「大きな値」である

というポイントは押さえた上で、

もう1つ、

おすすめの不等号の向きの覚え方

としては、

  • 「矢印」にした時に、「矢印の先」は「小さい方」

という覚え方です。

こちらの不等号に関して、

不等号の「>」を矢印に変えてみます。

すると、

このような矢印にすることができます。

不等号の式をこの矢印に変更するイメージで、

実際に、

を矢印に変更すると、

このようになります。

覚えやすい方法として、

こちらの「矢印」に変更した後に、

この矢印に沿って、

大きい方から小さい方へ転がる

というイメージを持ってもらうと、

こちらをイメージすると、

「大きい方」「小さい方」

のイメージが掴みやすいと思いますので、

もし、イメージしにくい際は、

こちらの矢印で考えてみると良いでしょう。

イコール「=」と境界値

不等号を使う中で、

let sample = 5;
if(sample <= 5) {
  // sampleが5以下
  console.log('5以下です');
}

このように、

不等号「<」に加えて、

イコール「=」も加えて判定することがあります。

このイコール「=」がつくと、

イコールが付いた判定は、その判定したい値が含まれる

という点がポイントです。

まず、

判定処理をする中で、

この例で、「5」という数値は、

  • 判定する値自体のことを「境界値」と呼ぶ

ということを覚えておきましょう。

そして、

イコール「= 」が付くか、付かないかで、境界値を含むかどうかが違う

という点がポイントになるので、

そのポイントをしっかりと押さえておきましょう。

例えば、

こちらの不等号だけ(イコールの記号はない)であれば、

こちらの不等号だけ(イコールの記号はない)であれば、

判定したい値の前後を、

実際の値として考えてみると、

このように、

判定したい値自体(境界値)は、

判定対象の結果の値として「含みません」

一方で、

判定処理で不等号に加えて、イコール「=」も付いている場合、

判定したい値の前後を、

実際の値として考えてみると、

このように、

判定したい値自体(境界値)は、

判定対象の結果の値として「含みます」

この違いがあるので、

イコール「=」が付くかどうかについては、

  • 判定したい値のことを「境界値」と呼ぶ
  • 不等号に加えてイコール「=」があるときは、境界値も「含む」

ということを把握しておくと良いでしょう。

判定処理と不等号の使い方(まとめ)

先ほど、

不等号を使う種類として、

  • 「〜より大きい」
  • 「〜より小さい」
  • 「〜以上である」
  • 「〜以下である」

こちらを例として出しましたが、

これらのそれぞれが、

不等号を使った場合に、

判定処理としてどのように描くのか、

まずは、一覧として表示しておきます。

  • 「〜より大きい」
let sample = 10;
if(sample > 5) {
  // sampleが5より大きい
  console.log('5より大きいです');
}
  • 「〜より小さい」
let sample = 3;
if(sample < 5) {
  // sampleが5より小さい
  console.log('5より小さいです');
}
  • 「〜以上である」
let sample = 5;
if(sample <= 5) {
  // sampleが5以下
  console.log('5以下です');
}
  • 「〜以下である」
let sample = 5;
if(sample >= 5) {
  // sampleが5以上
  console.log('5以上です');
}

覚えておきたいポイント

  • 判定したい値のことを「境界値」と呼ぶ
  • 不等号に加えてイコール「=」があるときは、境界値も「含む」